かぶり問題

Apr 10, 2005


他人と同じ香水を使うということに関して、おたよりをいただきました。
自分の使っているフレグランスと同じ商品を他人も使っている、俗に言う「かぶる」ってやつです。それを自分はどう思うか。
ライバルと同じ香水を使うのは嫌だ、といったような話題で以前たしか書いたことがありました。それが周囲の人である場合はどうなのか。(「ライバル」っていう発想は肌に合わないから実は大嫌いですけど)
     
《以下、一部引用》       
香りってアクセサリーや洋服と違ってものすごくパーソナルなものだから、(私は)他人とかぶるのがすごく嫌なんです。
ささもとさんは他の人と香りがかぶるのは嫌ですか? それとも平気ですか?
しゃんしゃんTVの読者さんもどう思っていらっしゃるのかとても興味があります。
とにかく私は流行が大嫌いでひたすら避けます。
なにしろ私は自分が他人と同じなのは許せないという性格なので他人が真似をするというのが理解できないんですよね。《以上》
   
   
■私は平気です。あまり真似された経験はありませんが、おそらく平気だと思います。
でもたしかに、香りはとてもパーソナルなものですね。
人とカブった経験があまりないのですが、どうかな、私だったら逆に嬉しいかなあ? 真似されたとしたら優越感のようなものを感じると思います。(ゆがんでますか?) 自分の使ってる香りを、他人が「いいなあ」ってうらやましがってくれたら優越感ですよねー。だけど私の大好きなフレグランスを他人が、しかも同世代の人たちが使いたがるなんてことは、まず起こりえないかと思われます。
私が気に入ったものって、あっけなく廃盤になってしまったりすることが多かったりするし。それはそれで悲しいものですよ。
連載している『香々パピルス』で書いたことがありますが、香りの商品化に関して舵取りをする「エバリュエイター」さんていらっしゃいますよね。ああいう人ってすごいなあと思う。もしも私がエバリュエイターだったとしたら大変なことになりますね。逆に私の選ばなかった香りを商品化すれば成功するんじゃないかっていう。
     
私としましては、他人様はどうでもいいです。言い方は雑ですけど。あまり目には入りません。
好きなフレグランスと出会えたらそれを末永く使いたいと思うので、むしろその商品をたくさんの人が買って売上が上がれば自分もずっとお店で安定して買えるから助かるやー。ってな感じ。
それだけ、大好きだった香りの製造中止には泣いてきました。
     
・・・ですが、
すでに廃盤になってしまった商品で、どうしても大好きなものがいくつもありますが、・・・これは極秘にしてますね。一番好きなのなんて誰にも言ってない。言うもんか。(笑
これはもう、残った数量を誰がどれだけシェアするかっていう、きわめて厳しい状況だから。私としては、自分が使う分だけあれば充分ですけど、中には一人で大量に買占めする人がいるんですよね。で、またそれを他人に高い値段で売りつけたりする人がいる。だから言いません。
雑誌で、自分の好きな廃盤商品のことを「○○っていう香水が昔あって、すごく好きでした」とか言ってる人がいると、「うわっ!やめろ言わないでくれ!」って雑誌に向かって怒鳴ってる。特に芸能人とかはファンにあたえる影響が大きいから。
    
     
■香水を紹介するような気分で、そのとき自分がつけている香りを友達にも貸してあげたりすることはよくあります。それで友達が気に入って、次に会った時にその香水を買ってつけてきた友達はたくさんいます。これは嬉しい。相手の好きな香りをズバリ言い当てたような気分で。
そういうフレグランスは、たいてい他の所でもそれをつけている人がゴロゴロいて・・・ポールスミスとか、DNKYとか、その程度だから、私が紹介するまでもなく流行しているので、嫉妬とかそういうことはありません(これくらいじゃ嫉妬する権利もないしね)。光栄です。
私がつけていたのをうらやましく思ったのではなくて、ただ、きっかけとして私がたまたま使っていたフレグランスを友達に貸してつけさせてあげたら気に入っただけのことなので、「真似された」というまでには到りませんよね。
恋敵ともいうべき女の人と示し合わせて「同じ香水つけようよ」って約束したことあったなぁそういえば。なんでそんなことをしようと思ったのか忘れちゃったけど。
   
     
■あ! 私、真似してるわ!
美人さんの友達がいるんですけど、いっつも電話かけて「最近、何(の香水)使ってる?」とか「シャンプー何使ってる?」とか質問ばかりして必ず真似してました。セクハラ尋問してごめんなさい。真似したことも謝ります。でも今度また教えてください。…ダメだ、やめられん!
     
よく行くプールでいつも会う人がいるんですけど、彼女が私の香水をとてもうらやましがってくれて、なんか気分よかったんで、そのまま香水あげちゃいました。(笑
それはまあ直接自分とは関係のない人だから、真似されるとかそういう問題でもないか。
   
   
■しかしながら会社のように毎日足をはこぶ場所で自分の香りが広がってしまったとしたら、ちょっと厄介かも。自分の香りを社内の他人が使いだしたら(…ありえない仮定ですが)、その人の匂いですぐにその香水にも飽きてしまうと思う。そうしたら、すみやかに他のに変えます。すれ違ったりとか、しょっちゅう顔を合わせるくらい近くにいる人から自分と同じ香りがしたら落ち着かなさそうだから、私は他のに変えちゃうと思う。
毎日顔を合わせる人「以外」だったら、べつに平気です。
   
もしも社内で流行してしまったとしたら、自分は他のに変えて、また真似されたら、また別のに変える。そうします。・・・そこまで私が真似されるなんてのは確率としてもかなり低すぎる話ですね。
     
 まるでイタチごっこのように、
 そこまで追いまわされたなら、
 それは冥利に尽きるってもんさ。
     
三段書きにした理由は特にありません。こうして書くと何かの標語みたいだ。「あぶないよ、頭と頭がごっつんこ」、何が言いたいんだかわからない標語。
「あぶないよ、真似され真似されごっつんこ」…香水を真似され続けると、いつかごっつんこになっちゃうぞ、っていう感じの。
すみません。
            
おたよりを下さったこの女性は、おそらく周囲の女性から憧れられている、つまりモテているのだと思います。