神々しい香り

Oct 3, 2007


     
■しばらく京都に行っておりまして、戻ってまいりました。
             
出先で、ヒマラヤで長いこと修行をしていらっしゃるという外国の方(男性)をお見かけしました。お顔といい話す声色といい、なんというか教祖様のようなカリスマ性があって吸い寄せられそうな吸引力がありましたが、それより何より、この方の衣服からかぐわしい香りがしたのがとても神秘的で、貴重な体験でした。
いったいどのようにしたらこんなに芳しい香りが発生するのだろう…
その方が焚いている「お香」の香りとも違うし、発生源が本当にわからないんです。香りの正体が見えない。それなのに良い香りがする。
…不思議なことや不思議な人に出会うと尾行したくなってしまうタチなもんで(笑)、ヒマラヤについていくわけにはいかないが彼の日常には興味シンシン…
         
いわく、食生活。
彼がおっしゃるには、「食事」と「運動」と「心」であると。
己を厳しく律した生活をしていれば、おのずと芳香はおとずれる。
…そんなにキビシイ道のりだとは思いませんでした簡単に憧れたりしてすみませんでしたゴメンなさい。(笑
        
この方のように、フレグランス類を使わずに、素の状態で(←これを「スッピン体」と呼ぶ)、体から芳香が放出されるようになりたいのなら、・・・・・「黙ってヒマラヤに飛べ」。
本当に、この方の袖を自分の頭上でファサファサ振ってもらったら、お払いになりそうな、神々しい香りなんです。お賽銭を払って「受けたい香り」という感じでした。
世の中にはそういう香りの方もいらっしゃるのですね。新発見!
         
日本でもお坊さんは沈香のような静かな香りがしますね。
…こんなことはありえないけど、もしもお坊さんから悪臭がしていたらショックです私…!
お坊さんたちの良い香りが、フレグランス類をまとう人と少し違うのは、
香りが遠くのほうにあるような感じがするところ。
そして静かな感じがするところ。
     
上の方もおっしゃるように、食生活はわりと体臭を左右する。たしかに!
しかし、香水界においては、不摂生を責めたり排除したりして単純に処理すればよいというものではないと私は思っています。
香水の面白くてダイナミックなところは、偏った食生活をしている人のほうが返って似合う香水もあるというところで、タバコも然り、肉食、寝不足なども。まさかの大逆転、そこが香水のビックリ愉しいところですね。
ですので不摂生もある程度は面白いと思います。
ある程度は。
「ある程度は」。
不摂生が度を越していたら、それはもちろん×です。たまにそういう方にも遭遇しますが、
「そんなニオイを発していたら神様に見放されちゃうよ…」って心配になる(笑)。ですので、それはもう少し改善したほうがよろしいかと思われます。
      
     
■いにしえの人々は、
「『芳香』というものを通して、我々人間は神様と心を通わせることができる」
という大きな希望を抱いていらっしゃったそうです。とても明るくて素敵なお話ですよね。
現代では生活と直接関係がないように思われがちな「香り」というものが、祭りというものを通して、収穫すなわち「生活」に直結していたという時代です。
もちろん生活の全部が全部「香り」で解決できるわけではないけれど、上記のような発想を少しでもいいから心の中に棲む…いや「住む」か…心の中に居つづけさせるゆとりが大切です。
        
そういったことを少し意識してみるだけでも、いつも愛用している香水のつけ方がちょっとずつ良い方向へ変化してゆくような気がします。
闇雲にクサい物にフタをするかのごとく、自分を香水で塗りつぶしてしまうくらいバシャバシャ浴びるのではなくて、心に大きな希望をもって使えば、より繊細な香らせ方ができる。
                 
ヒマラヤの方にお会いして、そんなことを考えたりしました。
        
       
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●クロレッツXP